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オウゴンは、シソ科植物コガネバナの根から抽出されるエキスです。
根っこの周皮を除いて乾燥させた生薬は、
腹痛、嘔吐、下痢、胃炎、腸炎や、呼吸器、消化器、泌尿器などの炎症や
熱性疾患に幅広く応用されています。
美容面では、抗炎症抗アレルギー、抗酸化、ヒアロニダーゼ阻害、メラニン抑制、ヒスタミン遊離抑制、抗菌、保湿、表皮肥厚防止、コラーゲン保護、UV防御、育毛、消臭、免疫賦活などの多くの効果があるとして、富士フィルム化粧品さんの化粧水にも配合されている成分のひとつです。
※ヒアロニダーゼとは、ヒアルロン酸を分解する酵素のこと。
これまで、肌老化の原因は食べ物や紫外線の影響というのが一般的な認識でしたが、
環境ストレス(たばこの煙、クルマ排気ガス、工場の排煙、PM2.5など)も皮膚老化を引き起こすということが近年わかってきました。

2016年2月にはFRAGRANCE JOURNAL誌で、「エイジングケアの新たな知見と製品開発」という特集が組まれました。
その中で、オウゴンエキスが「タバコの煙とPM2.5汚染」による肌老化を抑制する新たな効果が確認されたことを発表されています。
タバコの煙による皮膚老化に対するオウゴンエキスの抑制効果検証によると、オウゴンエキスを加えるとコラーゲン分解酵素の発現量を70~80%抑制すること。
同じくPM2.5における検証では、自己免疫疾患や免疫不全に関係する各種サイトカインの抑制効果が確認されました。
この検証結果から、これまでにすでに明らかになっている「抗酸化作用」「抗炎症作用」「光加齢防止作用」「美白作用」「環境ストレスケア作用」に「PM2.5による肌老化抑制作用」が加わったので、環境汚染物質によるストレスから肌を護る現代人のためのエイジングケア成分ともいえますね。
ひとつの植物がこれだけの働きをしてくれるなんて・・・すごすぎる~!!
まさに肌の蘇りを助けてくれる自然界の恵みですね。
(参考:FRAGRANCE JOURNAL、化粧品成分オンライン)