アロエは古くから胃腸病ややけど、ねんざや打撲、頭痛など万病に効くとして民間療法でよく使われる植物。
化粧成分としては、保湿や消炎、美白などの目的で配合されています。
保湿に優れているアロエですが、
アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、クズ根エキスの3つを組み合わせて配合することで、プラセンタ様の作用が期待できることがわかっています。
この3つの植物エキスを配合したものは植物プラセンタと呼ばれ、メラニン抑制作用はプラセンタの3倍というデータも明らかになっています!
また、2015年にはアロエベラ液汁が皮膚の細胞に分子レベルで作用し、
美肌効果を発揮することが発見されました。
さらに2017年には、加水分解ヒアルロン酸の皮膚浸透を高める効果があることが発見されています。
古くから体感的にはわかっていたアロエの効果ですが、研究が進むほどに化学的にその効果が裏付けされていきます。
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クロレラは、河川や湖沼、湿地などに生息している淡水性単細胞緑藻類の総称です。
なんと、20数億年前から絶滅することなく地球上に生息しています。
そのことから、「地球の生命の源」とも表現される生き物。
2016年1月号の『VOGUE JAPAN』では、「“藻活”のススメ。」と題し、その知られざるパワーが特集されました。
保湿作用や皮膚細胞を活性化する働きがあることから、老化防止、シワ防止などの目的で配合されています。
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クズ根エキスは、食養でも使われる葛(くず)の乾燥した根っこから得るエキスです。
化粧成分としては、保湿効果、表皮と角化細胞の増殖促進作用、血行促進作用、抗炎症作用、皮脂の過剰分泌の抑制作用、収斂作用、紫外線吸収作用、また痒み止め効果や、紫外線吸収作用チロシナーゼの活性阻害による美白作用などがあります。
最近では高いコラーゲン合成促進作用が注目され、シワやたるみ改善の救世主となるかも・・・と期待されています。
ひとつ一つの植物が持つ複合的な働きにも驚かされますが、それがタッグを組んだ時、さらにパワーを発揮してくれる✨✨
植物は太古のときから私たちのそばにあり、惜しみなく与えてくれる存在だということがわかりますね。
自然に生かされ、自然とともに人類は生きてきたのです。
(参考:化粧品成分オンライン、美容成分.com、化粧品成分用語辞典)