こんにちは!シャンティです。
これまで2回にわたって、化粧品を作るときの構成成分について見てきました。
①界面活性剤(洗浄成分及びクリーム類の乳化)
②防腐剤(化粧品の保存期間を高める)
③油剤(クリームや乳液などのベースとなるオイル成分
④色素(メイク用品などに色をつける)
⑤香料(化粧品の香りを整える)
⑥溶剤(植物エキスを抽出する際の液体)
今日は油剤と溶剤についてお話したいと思います。
化粧品のベースとして油は欠かせないものですが、一般的な化粧品では石油がよく使われています。
石油から合成された油性成分は次のような成分名で表記されます。
・ミネラルオイル
・ベンジルアルコール
・安息香酸アルキル(C12-15)
・イソステアリン酸磯プロピル
・ジペンタエリトット脂肪酸エステル(2)
これらの鉱物油や合成油性成分は、皮膚呼吸を妨げ、肌のくすみや乾燥肌などトラブルの原因になるもの。
ミネラルオイルはミネラルたっぷりでお肌に良さそう・・・なんて誤解を招きそうですので気を付けて!
オーガニックコスメでは、聞き覚えのある植物油が原料として使われます。
・オリーブ油
・ひまわり油
・ゴマ油
・ホホバ油
・アーモンド油 など
植物油は肌に油分を補ったり、UV効果を発揮して肌を護る作用があります。
次に、植物エキスなどを抽出する際に使われる溶剤です。
オーガニックコスメでは、水や植物油、エタノールが溶剤として使われていますが、
一般的な化粧品には石油由来の溶剤がよく使われます。
代表的な溶剤成分は、BGとPG。
BGは肌に負担が少ないと言われていますが、PGは浸透性が高く、皮膚の奥まで毒性成分を運んでしまうことがわかっています。
また、ノルマン-ヘキサンという合成溶剤は、行政機関に届け出が必要な有害性のある化学物質の一つです。
私たちが肌に直接つける化粧品に、有害性がわかっている物質が使われているなんてビックリですね。
身体には自然界にない合成成分を分解したり、消化する酵素はもともと備わっていません。
石油合成成分が含まれている化粧品を使うということは、肌トラブルやアレルギーなどのリスクがあるということ。
しかも、使ってすぐに反応がでるものばかりでなく、長年にわたって蓄積していく怖さがあります。
明日は、色素と香料についてお話したいと思います。
大切な身体にとっても、地球環境にとっても害のないものを選ぶ目をもてるよう一緒に学んでいきましょう。
今日もお読みくださりありがとうございます!