こんにちは!シャンティです。
美しい肌、理想の肌とはどんな肌か?
それは、肌内部にしっかりと水分を保持し、外からの刺激にも耐えうる強いバリア機能を持った肌
という風に先日の記事でお伝えしました。
強いバリア機能を持った肌は、ぷるんぷるんで見た目にもたしかに美しいのですが、
本当は、肌(皮膚)には見た目の美しさよりももっと大切な、臓器としての役割があります。
皮膚の臓器としての役割とは・・・
・保水機能
・バリア機能
・免疫機能
・感覚器
・体温調節
体の内と外の区切り、その境目にある皮膚が担っているのは、生命維持に直結する大切な役割なのです。
私たち人間のカラダの60%~70%は水分です。
体の内にある水分が外に漏れないようにしているのも皮膚。
反対に、体の外から内に水分がむやみに入り込まないようにしてくれているのも皮膚の保水機能です。
そうでないと、お風呂やプールに入ったら、あっという間にカラダは水風船になってしまいますよね笑
適正な水分量に維持するという、とても大切な働きをしてくれているのが皮膚なのです。
また、皮膚は外から異物が侵入しないように、何層ものバリアで内側を保護してくれています。
バリア機能が正常に働いていないと、細菌やウイルスなどの外敵が体内に侵入しやすくなります。
皮膚の免疫機能が正常に働いてくれていればいいのですが、免疫機能が衰えた皮膚では外敵と戦うこともできず、健康を害することにつながってしまいます。
そのほか、痛みや温度を感じる感覚器としての機能、汗を出して体温調節するという生命の維持に密接にかかわっているのが皮膚なのです。
このような観点から肌のことを考えれば、皮膚が健康な状態であることがもっとも大切だとわかりますよね。
ところが、鏡に映る肌を見ると気になるのはシミ、しわ、くすみ・・・。
「皮膚の臓器としての機能を高めなくちゃ」と思うことはなくても、「このシミをなんとかしたい!」という気持ちになるもの。
そういう乙女心(笑)を組んで進化してきたのが、化学的に、即効的に、シミ・しわ・くすみを改善するテクノロジーです。
化学的に、即効的に肌を美しく見せるテクノロジーを簡単に言うと、皮膚のバリア機能を一時的に壊して、目的の成分を皮膚の内部に入れるということ。
もともと自然界に存在しない化学的成分を皮膚の内部に浸透させるのは、すごく怖いことだと私は思います。
だからバリア機能があるわけですが、バリア機能がしっかり働いている状態では体にとっての異物を浸透させることは不可能です。
そのため、あえてバリア機能を壊さなければいけない。
例えばシワ取りクリームは、肌のバリア機能を弱めて外から水を注入し、その水が蒸発しないようポリマーのビニールでフタをするという仕組みです。
シワを取るために弱められたり、壊されたりしたバリア機能は簡単に復活できるものではありません。
短期的にならまだしも、そのような化粧品を使い続けていたら・・・
肌にとっての異物や細菌、ウイルスなどが侵入しやすい環境にさらされ、皮膚のターンオーバーも正常に機能しなくなるのも当たり前。
シワ取りクリームを使っていたはずなのに、どんどん乾燥がひどくなり、深いシワが刻まれ肌が硬くなってしまったり、
シミ消しクリームを使うほどに肌がくすみ、黒ずんできたり・・・
長く使えば使うほど、肌が本来持っているはずの働きができなくなり、取り返しのつかないことになってしまうのです。
このように考えていくと、化学的に皮膚のバリアを壊してまでも、一時的に見た目を美しくすることにどれほどの意味があるでしょうか?
年齢を重ねた肌は、ただでさえバリア機能も弱まり異物に対する抵抗力が衰えてきます。
そのとき肌が必要としているのは、皮膚のバリアを壊すものではなく、臓器としての肌の役割を高めてくれる作用のあるものです。
私たちは太古から自然界のなかで生きてきたのだから、自然界に存在しているものから恩恵を受け、健やかな肌を護りたいと考えます。
今日もお読みくださりありがとうございます!