こんにちは!シャンティです。
植物の神秘のチカラや、5000年前から先人たちが安全性や有効性を確認しながら確率した植物療法の知恵が詰まったオーガニックコスメ。
その知恵が現代まで受け継がれ、活かされているのが奇跡とも思える出来事が、長い歴史の間にはあったようです。
中世ヨーロッパにおいては、一般的な家庭の主婦が豊富なハーブを使いこなし、家族の健康を守る医者のような役割をこなしていたのだそうです。
ところが15世紀から17世紀には、特に豊富なハーブの知識を持つ女性たちが魔女狩りの対象となり攻撃を受けることになるのです。
そして、植物を使った民間療法は、価値のない迷信やいかがわしいものとして弾圧されていきます。
そんな時代に新しく出てきたのが科学革命だったのです。
イギリスの自然哲学者が「人類の進歩のためには自然を容赦なく詮索してその秘密を探らねばならない」と説き、科学の可能性を説きました。
それによって実業家たちは科学が経済的利益をもたらすと考え、自然への敬意の念は忘れ去られ、科学至上の時代へ向かい始めます。
その後、近代科学の父と呼ばれるデカルトによって「機械論」が展開されます。
機械論とは、「生物は精密な機械にすぎない」という考え方。
その思想が自然や地球を制限なく利用することを奨励し、現代の環境破壊につながる発端になったのかもしれませんね。
自然環境を保護しながら科学を発展させようと、この時代に考えられていたら、地球環境は今と違ったでしょうね。
そして18世紀になると、植物や天然物に含まれる様々な成分から1つを分離、抽出するようになります。
その方法が、現代の化粧品や医薬品の原点です。
最初は植物などの天然物から抽出されていたものが、石炭や石油など大量に入手できる原料から合成される技術が生まれます。
こうして生まれた合成成分は、安価で大量生産できることからもてはやされました。
経済発展にとっては有益な技術だったかもしれませんが、もともと自然界にないものは、環境破壊や地球汚染の原因となってしまったのです。
19世紀、20世紀は経済優先で、自然界になかった合成品が次々と作られていきました。
しかし、20世紀後半になり石油などから合成して作られた薬から「薬害」という問題が明らかになっていきます。
合成薬アスピリンによる様々な副作用や、サリドマイドによる奇形、ストレプトマイシンによる聴覚障害など・・・。
化粧品においても、合成成分が主流となったころからアレルギーや肌トラブルが増えていきました。
1960年にはアメリカで、その10年後の1970年には日本でも化粧品メーカーを相手取った訴訟裁判も起こりました。
このように、合成化学成分でつくられた化粧品には、使い続けたときに肌や身体にどんな影響がでるか未知である怖さがあります。
古代から受け継がれ、安全性が証明されている自然なものは、肌や身体にだけでなく環境にも負荷をかけません。
だからこそ、魔女狩りに合おうとも、植物療法が完全に消えてしまうことはなかったのでしょう。
このような歴史を知るほどに、自然から乖離してはいけないという思いが強く湧いてきます。
人に優しく、地球に優しく・・・経済よりも、こっちを優先するべきじゃないのかなと私は思うのです。
今日もお読みくださりありがとうございます!