こんにちは!シャンティです。
現代の化粧品は、ただ外見を良く見せることが最大の目的となっていますが、昔は違っていました。
昔はスキンケアと医療は同じものと考えられていて、素肌の健康を保ち、肌トラブルを癒す植物が原料として使われていたのです。
せっかくそのような知識や技術が何千年も受け継がれてきたのに、現代の化粧品のようにただ外見を良く見せるだけで、肌や身体に有害な成分を含むものが台頭しているのは残念でなりません。
薬になる植物、そうでない植物を見分けて医療は美容に活用してきたことが、世界各地の文献に残されているのだそうです。
世界の植物療法について代表的な文献をあげると、次のようなものがあります。
古代エジプトの『エーベルス・パピルス』、古代ギリシャのテオプラストスがまとめた『植物誌』、古代ローマの『薬物誌』、インドの『アーユルヴェーダ』、中国の『神農本草経』や『本草綱目』、そして日本には『医心方』などがあります。
これらの文献には、植物の採取方法や採取する時期、植物の抽出方法、使用する量などについても書かれており、今日でも変わっていません。
つまり様々な薬用植物の書物があふれる現代においても、古代の植物療法の文献はつねに原点であることには変わりないのです。たいへん興味深いことに、植物療法をまとめた書物を比較してみると、東洋と西洋において、その効果効能や使い方は驚くほど似ていることです。
それは不思議なことではなく、人々は自然から直接学んだというわけであり、その結果は、おのずと人種や地域を超えた普遍的な知識となったわけです。『植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ』日本オーガニックコスメ協会監修
ひとつの植物には複数の成分が含まれていて、その効能は多岐にわたります。
たとえば「ダマスクローズ」を取ってみると、芳香成分はもちろん、肌をやわらかくしたり、くすみを予防したり、メラニン色素を抑えたり、ホルモンバランスを整えたり・・・、肌や身体にとって様々な良い働きをしてくれるのです。
このように多岐にわたる有効成分を持つ植物は他にもたくさん!
化学や人間の力などとうてい及ばない神秘が自然界に備わっているのです。
それを見つけた先人たちが植物療法として使い、私たちにその知恵を残してくれました。
森林浴や滝のそばに行くと気持ちいい~って感じるように、私たちの心身は自然なものを受け入れるようにできているはず。
もともと自然界に在るもので作られた化粧品が、やっぱり安心だし、本来わたしたちに合っているんじゃないかな~と思うのです。
今日もお読みくださりありがとうございます!